その名はハリーハウゼン(その4)
シンドバット物語の第2弾「シンドバット黄金の航海」です。この映画自体は、安易なストーリー、平凡な演出など、特にそう面白くもないのですが・・・。やはり最大の魅力は、ハリーハウゼンの創造する数々のクリーチャーです。突然、動き出す、木彫りの像。6本の腕を持ち、華麗な太刀捌きを見せるカーリー像。偵察する悪魔のような生物。獅子と鷲のキメラの「グリフォン」、半人半馬の「ケンタウルス」など、その造型のデザインは、屈指のものだと言えます。特に、カーリー像の剣さばき、腕の動きは一見の価値があります。しかし、残念ながら、全体として、映画に往年の輝きが失われているように思えました。その代わり、魅力的な女優の登場が効果的でした。「恐竜百万年」もそうですが、こうした映画には、この手のヒロインが欠かせません。ともかく、カーリーとマンローをご覧ください。
なお、第3弾の「シンドバットの虎の眼の冒険」については、クリーチャーも精彩を欠いており、何も見るべきものはありません。ミナトンも見掛け倒しであり、実際に居る「ヒヒ」をストップモーションで動かしてどうなるのか!!などと、思わず突っ込みを入れたくなるようなていたらくです。未見の方は、そのままがよろし。
写真は、XーPLUS社のレジンスタチュー(約30cm)とチェスピース(約8cm)です。
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