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2006年7月26日 (水)

大魔神

洋物ばかりなので、和物から一つ、推薦です。それは、「大魔神」。時代劇と特撮の融合にして、完成度の高いものといえば、いまのところ、この作品しかありません。「大魔神怒る」「大魔神の逆襲」の続編2作品ありますが、3作目は、お子様向けに堕ちてしまい、シリーズは打ち止めとなりましたが、1~2作の、往年の大映時代劇の凄さと雰囲気をお楽しみください。また、今の目で見ても、特撮技術もたいしたものです。このへんが、息の長い人気を保っている秘密と思います。

 ①XーPLUS社のレジン・スタチュー、②エステル社のレジンスタチュー、③ボークス社のレジン・キット ④同社のソフビキット、⑤海洋堂のアクション・フィギュア(なんと、松村しのぶ作)、⑥セガのゲーム景品(右側 )他2005819_017_1 200511131_008 Dscn59331 Dscn5326 Dscn6137

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2006年7月25日 (火)

大アマゾンの半魚人

「大アマゾンの半魚人」を見たことがありますか。スピルバーグ監督が、ジョーズの構図に、半魚人が泳ぐシーンを援用したエピソードもあるように聞いています。さほどに、かように、水中の半魚人は、華麗で、エロチックです。一度、ご覧ください。

 さて、半魚人、ギルマンともいわれる、このクリーチャーのデザインや造型は、シンプルで、スマートで、生物感あふれる、誠に素晴らしいものです。水中の遊泳シーンは、見事としか、言いようがありません。スーツの制作費も多額だったようですが、このデザインを超える着ぐるみはないといって良いほどです。映画は、白黒であり、その色がどのようなものであったのか、恐竜の色のように謎が多く、議論の分かれるところです。公式には、緑色とされていますが、銀鱗の胴体に、青色の腹部というカラー写真もあります。黒澤明が、椿を黒く塗って、モノクロ映画で赤を感じさせたように、撮影時は、存在をより際立たせるために、輝く銀色だった気がします。いずれにしても、人気が絶えることなく、今でも、各種のフィギュアやスタチューが作り続けられています。

私のコレクションを一部をご紹介します。①は、私の最初のコレクションの、デフォルメ・ギルマン、②サイドショー社のアクション・フィギュア、③ビリケン社のソフビ、④⑤ツクダ・ホビーのソフビキット(色違い)、⑥ホライゾン社のソフビ、⑦レジン胸像、⑧レジン・キット(Sヘイズモデルズ)、⑨ノッカー、⑩やのまん社のオマケ。Dscn6136 Dscn6171 Dscn6167 Dscn6173 Dscn6177 Dscn6169 Dscn6165_1 Dscn6176 Dscn6180 Dscn6172

ところで、モンスター映画の傑作「大アマゾンの半魚人」には、続編が2つありますが、本邦未公開のはずです。海外のDVDで見たのですが、未公開の理由がわかったような気がします。

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2006年7月23日 (日)

その名はハリーハウゼン(その5)

ハリーハウゼン・シリーズも、今回で一旦、終了します。そのトリとしては、やはり、最後の作品「タイタンの戦い」を取り上げたいと思います。最高傑作の「アルゴ探検隊の大冒険」と同じく、ギリシャ神話を題材にした作品で、ゼウス役にローレンス・オリビエを迎えるなど、数多くの有名なスター達を配役した、超大作です。また、クリーチャーも、髪の毛が蛇の「メデューサ」、海の怪物「クラーケン」、半獣半人の敵役、羽を持った天馬「ペガサス」、狂言回しの機械仕掛けのふくろう等、これでもかというほど登場します。面白くないわけがないはず・・・だったのですが、どうもなんともイケマセン。ストップモーション撮影には、助っ人もあったようですが・・・・。ただ、すくいは、「メデューサ」の造型と、這いずり回る動きが秀逸でした。もっとも、画面の照明が少し暗すぎて、よくわかりませんでしたが・・。個人的には、「クラーケン」のデザインも、好みなのですが、余りにも、動きがデクノボウで、割を食っています。ということで、映画の出来はいまいちですが、ファンなら是非見てください。なお、写真は、レジン製のガレージキットの「メデューサ(ジム・デビットソン原型製作)」と「クラーケン(ディメンションナル・デザイン社)」です。実は、「メデューサ」は、これ以外に、ジオメトリック社のソフビキットを、知る人ぞ知るモデラーが製作した素晴らしい完成品を秘蔵しているのですが、事情がありましてDscn6053、今後、機会があれば紹介することにします。 Dscn61101また、レイ・ハリーハウゼンの作品には、このほかにも、CGの革新的な作品のジュラシック・パークが登場するまで、恐竜映画の最高峰だった「恐竜百万年」や、ゴジラのモデルとなった「原子怪獣現る」、巨大蟹や巨大アンモナイトなどが楽しい「SF巨大生物の島」、有名なイーマ竜が登場する「地球へ二千万マイル」など、傑作や佳作がたくさんあります。一ファンとして、いずれ、併せて、ご紹介もして行きたいと思います。今回は、最後のおまけに、ビリケンのキットのイーマ竜をどうぞ。Dscn51811 さらに、チェスピースから、何体か、ご覧ください。Dscn6158 Dscn6143 Dscn6146 Dscn6150 Dscn6153 Dscn6149 Dscn6147

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その名はハリーハウゼン(その4)

シンドバット物語の第2弾「シンドバット黄金の航海」です。この映画自体は、安易なストーリー、平凡な演出など、特にそう面白くもないのですが・・・。やはり最大の魅力は、ハリーハウゼンの創造する数々のクリーチャーです。突然、動き出す、木彫りの像。6本の腕を持ち、華麗な太刀捌きを見せるカーリー像。偵察する悪魔のような生物。獅子と鷲のキメラの「グリフォン」、半人半馬の「ケンタウルス」など、その造型のデザインは、屈指のものだと言えます。特に、カーリー像の剣さばき、腕の動きは一見の価値があります。しかし、残念ながら、全体として、映画に往年の輝きが失われているように思えました。その代わり、魅力的な女優の登場が効果的でした。「恐竜百万年」もそうですが、こうした映画には、この手のヒロインが欠かせません。ともかく、カーリーとマンローをご覧ください。

2005819_026 なお、第3弾の「シンドバットの虎の眼の冒険」については、クリーチャーも精彩を欠いており、何も見るべきものはありません。ミナトンも見掛け倒しであり、実際に居る「ヒヒ」をストップモーションで動かしてどうなるのか!!などと、思わず突っ込みを入れたくなるようなていたらくです。未見の方は、そのままがよろし。Dscn6127

写真は、XーPLUS社のレジンスタチュー(約30cm)とチェスピース(約8cm)です。

2006年7月22日 (土)

その名はハリーハウゼン(その3)

今回ご紹介する、ハリーハウゼンの作品は、「シンドバット7回目の航海」です。前回、ご紹介した「アルゴ探検隊の大冒険」の前に製作されたもので、ハリーハウゼンの名を一躍高めた作品です。特に、有名なクリーチャーが、一つ目の一角の鬼「サイクロプス」。(二角も居ります。)あるいは鎖につながれたドラゴン。そして骸骨剣士との決闘。前にもお話しましたが、子供のころ、SF雑誌で、こうしたモノクロの写真を見て、すっかり魅了されてしまいました。おかげで、今も私の周囲には、サイクロプスのフィギュアが、完成品のスタチューやガレージキットを組み立てたものなど数体が、鎮座しております。ちょっとご紹介しますと、①胸像(メーカー不明)、②ビリケン、③ジオメトリック、④X-PLUS社のソフビ、⑤同社のレジン・スタチュー、⑥同社のチェスピースです。他にも、ドラゴンなど、XーPLUS社の⑦チェスピース、や巨大なソフビがあります。なお、このシンドバット映画は、その後、シリーズ化され、「黄金の航海」「虎の目の航海」の三部作になりました。いずれの映画の原題からは、dの文字が省かれているようですが、日本語の題名は、「シンバット」ではなく、「シンドバット」となっています。黄金の航海については、次回ご紹介します。いずれも、DVDが販売中ですので、一度、お楽しみください。20055282_012 Dscn61331 Dscn5299 Dscn57641 Dscn6120 Dscn6117 Dscn6124 Dscn6118

2006年7月20日 (木)

その名はハリーハウゼン(その2)

そもそも、「アルゴ探検隊の大冒険」という映画は、1963年、ストップモー ション・アニメの最高傑作といわれています。コンピュータのない時代に、モデルを一コマ、一コマ動かすという、気の遠くなるような手作業の後に、作り上げられています。その効果は、コマ撮り特有のフリッカーもありますが、かえって幻想的な雰囲気も醸し出し、CG全盛の現在でも、高い人気を維持しており、様々な映画で、尊敬の念を持って、オマージュが捧げられています。また、ハリーハウゼンが創造するクリーチャーは、いずれも、独創的で、スタイリッシュで、素晴らしい造型です。そのため、ガレージキットも次々と作られています。前回紹介したモデルは、いずれも、30cm程度のもので、①②④X-PLUS社、③ジオメトリック社、⑤マーメイドのものです。今回のタロスは、X-PLUSのチェスピース(8cm)物です。この映画には、このほか、7つの首を持つヒドラ、集団の骸骨剣士などが出てきます。そのチェスピース・モデルも併せてご紹介します。なお、最後の写真は、ヒドラのガレージキット物(30cm)です。もっとも、映画では、人間が演じたポセイドンも捨てがたい魅力があります。ともかく、一度、映画をご覧ください。今は、ありがたいことにDscn6116 Dscn6126 DVDも発売されています。Dscn6121Dscn6131

2006年7月19日 (水)

その名はハリーハウゼン(その1)

久しぶりに投稿です。

皆さん、レイ・ハリーハウゼンという名を知っていますか。そう、有名なモデル・アニメーターです。しばらく、この人について、お話をします。

私がこの名を知ったのは、ある映画雑誌のSF映画特集で、着ぐるみではない、ヒドラや一つ目巨人の写真を見たのが最初でした。その後、テレビ放映で、傑作「アルゴ探検隊の大冒険」を見ました。タロスやヒドラ、骸骨戦士は、いまでも、まざまざと思い出されます。特に、動くべきもない青銅の巨人が、不気味な金属音を立てて、振り返ったシーンや、歩くたびに聞こえる金属音も忘れられません。おかげで、タロスのフィギュアが一杯です。2005819_014 2005819_024 2005819_0051 Dscn58831 Dscn57421

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