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2009年11月 8日 (日)

カマキラスⅡ

「カマキラス」の再塗装が完成しました。ついに、目玉の複眼模様は断念です。結局、大きな目は、シルバー塗装にそのままクリアのイエローとオレンジ処理です。いまいち、迫力が出ません。また、手足(?)の付け根に生えている「毛」処理も断念です。この「毛」処理が無ければ、あの映画映像のような生物感というか、リアリティが生まれないことは承知していますが、植毛を施す時間と工夫が思いつきません。今後の課題にしたいと思います。ということで、とりあえず、暫定的な完成です。Dscn9194_2 Dscn92191 Dscn92111 Dscn9210                  

ちなみに、最初の写真は、このキットの箱です。日本語が書いてありますが、いかにも、アメリカの個人メーカー製という雰囲気が漂っています。説明書も英語でさっぱり読めませんでした。

火星人

かつては、宇宙人といえば、火星人でした。なにしろ、SF小説の生みの親である、H.G.ウエルズの「宇宙戦争」以来の伝統です。もっとも、最近は、宇宙科学の進展に伴い、火星に高度な生命体が存在することにリアリティがなくなったため、ほとんどの宇宙人は、銀河系以外のはるかかなたから襲来するようになっています。 

しかし、オールドSFファンにとっては、やはり「火星」に特別な思いがあります。「マーズ・アタック」を製作した某監督の思いにも似た感情でしょうか。なお、最初に「宇宙戦争」を映画化した1950年代の作品に登場する「マシン」は、その秀逸なデザインから、いまだに人気が高いことは、以前にこのブログでもご紹介しましたが、またもや、新しい模型商品が発売されています。つい、買いました。(困ったものです。)Dscn9023 Dscn9024

さて、「惑星アドベンチャー スペースモンスター襲来!」という50年代に製作された、B級SF映画があります。原題は、「INVADERS FROM MARS」となっており、火星からの訪問者というものです。まさしく、火星人の襲来モノです。この映画、わが国では、VHS時代に一部レンタル版がありましたものの、長年幻の映画となっていましたが、最近、やっとDVDが発売されました。内容は、本当に、B級映画の典型であり、登場するモンスターは、ハロインの仮装のようなお粗末なものです。しかし、当時は冷戦の中でもあり、悪夢のような赤狩りの時代雰囲気が色濃く反映されており、例えば、知人が別人に変わる恐ろしさ、そして、不気味な「丘」の風景などは、偶然の演出結果にしろ、特筆すべきです。さらに、もうひとつ、火星人のデザインが秀逸なのです。大きな頭の人間の顔を持った饅頭に触手がついているような異形の体が、透明な球体に包まれているのです。映画雑誌の掲載写真で見たときは、そのユニークさになんとも感心しました。当時は、映像を見るすべもなく、透明球体が空中を浮遊する場面を想像したものでした。しかし、実際の映像では、召使のモンスター二人がそのカプセルを手で運ぶのです。(唖然としました。)しかし、この火星人のデザインのユニークさをいささかも損なうものではありません。スピルバーグ(製作のみ)が再映画化した際の失敗の原因の第一は、この火星人のデザインを変更したためでしょう。・・・出来自体、悲惨なものでした。

ところで、このオリジナルの宇宙人をキット化したつわものがいます。メーカーは不明ですが、多分、アメリカの個人的なガレキ・メーカーだと思います。ヤフー・オークションで、思わず衝動買いをしてしまいました。透明カプセルがチャッチイですが、キット化した熱意に脱帽します。ではご覧ください。なお、高さは、土台を含め、10cmぐらいです。Dscn9193 Dscn92011 Dscn92071

いやあ、透明カプセルが照明の光を反射して、なかなか良い写真が取れません。・・・しかも横から見るとさらにチープに写ります。(まあ、こんなものですか・・)

塗装は、シルバーをベースに、クリアイエローを吹き、次にクリアオレンジで陰影をつけています。最後に、クリアブルーで、映画映像のように、緑系の照明を真似てみました。いかがでしょうか。

2009年11月 3日 (火)

濡れ髪牡丹

最近、市川雷蔵の作品、それも、「濡れ髪」シリーズがDVD化され、発売されました。このシリーズは、確か5作ぐらいありまして、一話、一話それぞれ違うお話で、共通するのは、「濡れ髪」というタイトルと、雷蔵が主演の、喜劇的な、勧善懲悪の娯楽時代劇ということです。悲劇的な話や虚無的な佇まいが似合う雷蔵にはめずらしく、非常に喜劇的な要素の強い物語です。

Img 「濡れ髪牡丹」は、このシリーズ屈指の傑作で、私が唯一DVDを購入した作品です。ストーリーは単純で、京まち子扮する、独り身で美人で腕も立つ女親分が、花婿さんを募集し、その試験にチャレンジするのが、腕八丁口八丁の旅人、市川雷蔵扮する主人公なのです。この旅人は、剣道などの武道をはじめ茶道、算術、忍術などあらゆる分野の免許皆伝というスーパーマンという設定で、花婿試験の段階から笑わせてくれますが、そのうち、男嫌いの女親分も、心憎からず想うようになり、という典型的なお話で、雷蔵と京の二人のかけあい漫才を楽しめばよろしい、という趣向です。さらに、「流れ三ツ星」という凶悪3牢人が登場しますが、この悪役の創造は、名前も含めて、なかなか捨て難い味があります。3人が登場する際に必ず流れる音楽も耳について離れません。未見の方は、是非ご覧ください。日本にも、こんな面白い喜劇があったのかと感心すること間違いありません。

Img_0001 それにしても、雷蔵の魅力は、あの朗々とした節回しの「声」ですなあ。雷蔵映画を見直すたびに確信します。こんな魅力のある声を持つ俳優は、いまどき居りますか?ただ、その一方で、二枚目といわれていましたものの、顔はあまり美形というわけではないのです。当時、化粧に数時間をかけていたといいますから、映画ごとに「ふさわしい顔」を作り上げていたのでしょう。素の顔で街を歩いても誰も気がつかなかったというお話を聞いたことがあります。まあ、結論としては、雷蔵の二枚目ぶりとは、顔だけでなく、全体で見せる二枚目なのでしょうね。

ところで、この際、「濡れ髪牡丹」以外の雷蔵作品を見直してみようと、所蔵の「忍びの者」シリーズ(DVD)を引っ張り出したのですが、どうも、途中で中断してしまいます。今時分の忍者ものより、よほどリアルな映像で、迫力もあるのですが、あまりに暗い悲しい内容のため、途中でリモコンの「ストップ」を操ってしまいます。自宅鑑賞の悪い面です。どうも、作品の選択ミスです。次回は、「眠狂四郎」にいたしましょう。アクロバティックな殺陣と気障な台詞を楽しみましょう。ほかにも、股旅物では「ひとり狼」もあります。なお、劇中で雷蔵が死にませんので、安心してご覧ください。

2009年10月18日 (日)

カマキラス

最近、どういうわけか、昭和の怪獣が気になります。多分、近頃の新作DVDのせいでしょう。年甲斐もなく、少し辛口に本音を出しすぎたと反省しています。

ということで、今回の話題は、「カマキラス」です。東宝特撮怪獣映画の黄金時代の末期に製作された「ゴジラの息子」に登場する、その名のとおり、カマキリが巨大化した怪獣です。操演怪獣の傑作なのですが、カマキリそのままの姿のせいか、あまり人気がない怪獣です。

この映画では、その6本の足すべてを操演で動かすという、ただただ驚嘆するしかない、東宝特撮陣の底力を見事に映像化しており、とりわけ、顎の動き、鎌と槍の振り上げ方、羽ばたくジャンプ、軽快な歩行に伴奏するバックミュージックなどは、個人的にも大変気に入っています。特撮技術という視点からも、その存在と評価をもう少し見直すべきと思います。結局、カマキラスの不運は、ゴジラの子どもを出すような企画に登場したことなのでしょう。別のまっとうな怪獣映画だったら、もっと人気が出たのにと、大変残念に思います。それにしても、もっと操演技術を高く評価しましょう。コマ撮り撮影では絶対に出来ない、モスラの羽ばたき、キングギドラの3本首など、まさに絶品です。

Dscn90171 さて、このカマキラス、不遇なせいか、ガレージキットはあまり作られていないようです。有名なのが、ボークス社から発売された15cmぐらいの小型のタイプです。(左の写真)

このような状況の中、先般、アメリカのオークションに、30cmサイズのレジンキットが出品されておりまして、珍しさのあまりつい落札してしまいました。このキットは米国製のようですが、この巨大昆虫はアメリカでは人気があるのでしょうか。早速、組み立てに取り掛かりましたが、これがなかなか難しい。4本の細い足で、両腕を振り上げた体勢を支えるのが難しい。さらに、このキットは、ご丁寧にも、手足の体毛(?)まで付いています。今回は、途中経過ということで紹介したいと思います。といいますのも、複眼の塗装に失敗、(クリアを載せたら、下地の塗装が流出しました。)体毛の接着も断念です。Dscn91731 Dscn91811 Dscn91851 いずれ、再チャレンジします。ちなみに、写真は、未塗装、サーフェイサー塗装、そして今回の失敗バージョン塗装です。

2009年10月11日 (日)

ベムラー

「ベムラー」とは、TV番組「ウルトラマン」の記念すべき第1話に登場する宇宙怪獣の名前です。さすがに、第1話だけあって、ネーミングも立派です。昆虫型の宇宙人の代名詞「ベム」に、「ラ」=等の複数形を足しています(笑)。実際は、怪獣の名前らしく語尾をもじったのでしょうが、なんとも上手いネーミングです。

最近、昭和の怪獣にちなんだDVD等を観たせいもありまして、懐かしさの故か、ビリケン商会から発売されています怪獣キットを購入しました。ちなみに、ビリケン商会から発売されている商品は、どれもキット化に向けての選択のセンスとキットの出来が非常に良く、なかなか目移りがします。ただ、絶版ものも多く、中には、オークションで高値が付いているものもあります。

Img_0001 今回、ベムラーを選んだのは、その昔、少年漫画雑誌で、造型担当の高山良策さんの製作現場が紹介された特集があり、その中で、製作途中であったのが、「ベムラー」だったのです。この時の印象が強烈でした。この記事を、編集者の大伴昌司さんを記念して後年発売された特別編集版の中に発見したのは、うれしかったなあ。本当に懐かしいですねえ(写真参照)。ちなみに、この特別編(3集あります。)を観ますと、名編集者の大伴昌司さんの影響がいかに大きかったかが良くわかります。あのころの特集記事は、映画撮影の裏話や外国B級映画の紹介など、ビジュアルに工夫があって、本当に面白かった。Img_0002

Img また、「バルタン星人はなぜ美しいか」という怪獣デザイン論の解説本の著者によると、ベムラーの造型は、恐竜型のタイプとして、棘棘や細腕などの表現で画期的なデザインであるとのことです。少し大げざな気もしますが、まあ、お気に入りですから、全く異論はありません。

しかし、やはり、塗装は生き物で、難しいものです。ブラウン系の単色と舐めていました。なかなか、色の濃淡が表現できません。塗り重ねていく中で、結局、濃い茶色ずくめになってしまいました。うーん、失敗ですか?。ただ、今更ながらですが、つや消しスプレーは、よく振って使用することがうまくいくこつだと発見しました。Dscn91691 Dscn91711 Dscn91681 Dscn91721 Dscn91701

2009年10月 8日 (木)

ゲハラ

Img 「長髪大怪獣ゲハラ」のDVDが発売されました。先般、ブログに間違って書いてしまったように、私は、この映画?は某落語家さんの自主製作映画と思い込んでいたのです。ところが、天下のNHKの番組から生まれた怪獣映画というのです。正直、驚きました。しかも、平成時代の新しい怪獣映画の生みの親の一人、平成ガメラの樋口特技監督が製作総指揮というではありませんか、これは、認識を新たにせざるを得ないと、早速DVDを入手しました。

入手して、さらに驚愕です。本編はわずか21分。残り、80分ぐらいがメイキングのようなものです。これで、この定価は高い。ベラボーです。暴利です。もっとも、大河ドラマで稼いでいるNHKにとっては当然のことなのでしょうか。

ただ、内容が良いのなら、文句は言いません。ところが、本編は評価のしようがないぐらいの出来です。全編、予告編かと思いました。あくまで、NHKの番組のおまけというものでしょう。しかし、NHKも変わったものですナア。もう少し、まっとうな内容にして、販売して欲しいものです。

ところで、この製作に関わったみなさんは、特典映像のメイキングやトークを見る限り、昭和の怪獣映画へのノスタルジーに浸りきっています。往年の怪獣映画にオマージュを捧げるという趣旨のことなども話されていますが、この人たちは、そもそも「怪獣映画」ではなく、「怪獣」そのものが好きなのでしょう。着ぐるみを作ったことで満足してしまっています。まるで映画を創っている感じがしません。映画を創ろうとするなら、できれば、自分達の懐古趣味の発散ではなく、次代を担う子供達に向け、21世紀の新しい怪獣映画の創造への出発点にして欲しかったものです。この点が最も残念でした。特に、現在の状況は、ファイナル・ゴジラとファイナル・ガメラに、怪獣映画の息の根を止められたと明言した映画監督さんもいるのです(特撮映画雑誌に掲載)から、なおさらでした。

さらにいえば、この怪獣のデザイン自体、ゲゲゲの鬼太郎の大海獣にそっくりですね。なにも、毛のある怪獣は珍しくもありません。意図的にか、漫画のヒトコマにそっくりなシーンも作っていました。

特撮も、伝統の着ぐるみの怪獣が家やビルを(火薬で爆破して)破壊するのです。・・・最近、山崎監督が「続ALWAYS」で、CGゴジラが家を(槌で叩き)壊す特殊撮影を試みたことが、いかに斬新であったか、改めて思いました。(普通の家やビルの中には火薬はないですよね?)

それにしても、目玉が豆電球で黄色く点灯しているのは、懐かしさを通り越して、なんとか再考はできなかったものか、と思います。実際、往年の怪獣映画を茶化されているような気にもなりました。今回、製作に関わった怪獣ファンの有名人達の、このような姿勢を観るにつけ、日本の怪獣映画の夜明けは遠いですなあ。先日、20世紀少年の第三部のラストに、わずかな光が見えたのを、クモの糸として、若い優秀なクリエイターの出現をお祈りしましょう。・・・怒れる昭和の怪獣映画ファンでした。

2009年10月 4日 (日)

タイタンの戦い(その3)

レイ・ハリーハウゼンの最後の作品「タイタンの戦い」がリメイクされるというお話が、ある映画雑誌に載っていました。その真偽のほどは、確かめようがないのですが、ハリーハウゼンの映画としては、作品的にあまり出来の良いものではないものにもかかわらず、こうした動きがあること自体、やはり、彼のファンタジー映画の人気のほどの証だと思います。

この映画には、ストーリーのだるさとか、ストップモーション技術の衰えとか、マッチョな主人公のクドサさなど、様々な欠点がありますが、あの蛇の下半身を持つ「メデューサ」を登場させただけで、大きな評価を与えることが出来ます。

丁度、このメデューサのジオメトリック社のソフビキットの塗装が完成しましたので、ご披露したいと思います。実は、このキットは、ヤフーのオークションに組み立て済みの未塗装の形で出されていたのを一目ぼれして入手したものです。本来、このキットは少し体が斜めになるのですが、前の持ち主の方が、きりりと垂直に立っている姿に組み立てていたのです。

しかし、塗装となると、やはり難しいものです。思うようにはいきません。基本の色彩設定が間違ったようで、青色系ではなく、いつもの緑系になってしまいました。(別メーカーのキットですが、これまでに何体も塗っています。)ただ、頭の蛇については、映画オリジナルのとおり、一匹一匹、体色を分けました。(映画では全然わかりませんが、撮影に使った模型写真を見ると色分けしているのです。)塗り方は、シルバーのラッカー系塗料をエアブラシで吹き、その上から、エナメルのクリアー系塗料を被せ、蛇の文様をそれらしく、大雑把に筆塗りしました。思った以上に、蛇腹や口の中の表現がうまくいったような気がします。ただ、やはり、根気が続かず、塗りにムラがあるのが最大の欠点です。とりあえず、弓弦は省略していますが、無い方が見栄えがしますので、そのままで完成です。Dscn91561 Dscn91611 Dscn91631 Dscn91661 Dscn91581

ところで、リメイク作品には、できたら、サソリとか、ヒヒとか、ありきたりの生物を巨大化したものではなく、オリジナルの造型美のモンスターを多数登場させてもらいたいものです。優れたデザインの創造物は、作品がこけても永遠に残ります。

2009年9月27日 (日)

シルバーウィーク

この秋の連休を「シルバーウイーク」というらしい。今回のような5連休というのは、この先数年間は無いようですが、この時期に休みを取れることは、ありがたいことです。

おかげで、キットのまま放置されていた在庫を一部、製作することができました。と、いっても、新作には手が付かず、前に製作したことのある、なじみのキット2体が精一杯でした。

作品は、私のお気に入り、「大アマゾンの半魚人」のソフビキットです。ビリケン製のキットとツクダ製のキットです。ビリケン製のキットは、高さ29cmぐらいですが、うろこなどのモールドが本当に良く作りこまれています。組み立てると、わずかに傾きますが、見事なものです。一方、ツクダ製は、高さが37cmぐらいもある大きなもので、若干、皮膚などのモールドが潰れていることや手足の接合部分にも隙間があるなど、造りに甘さが見られます。しかし、その大きさゆえに、なかなかの迫力です。この両キットは、これまで何体か、作った経験がありますので、今回は、塗装の色目を薄い、淡いタイプにすることを方針としました。「白い半魚人」は、いかがでしょうか。

これがビリケン製キットの完成品です。Dscn91441 Dscn91451 Dscn91461 Dscn91471

次がツクダ製です。Dscn91361 Dscn91501 Dscn91481                  

どうしても、緑色系が強く出ました。白色ラッカーのうえに、クリアー系を重ねたのですが、イメージどおりには、なかなか、いけません。

ただ、前回の作品よりは、色合いは淡くなっています。ご参考までに、ご覧ください。Dscn91421_2

模型製作は、久しぶりのことで、腕は落ちたか、下がったか、という感じでしょうか。

それにしても、エアブラシは、中国製のモノで十分です。日本製のモノは、1万円はする高価な道具のせいでしょうか、デリケートですぐに調子がおかしくなります。その点、中国製は、数千円とお安く、ややエアの出が荒っぽいものの、塗料のため口の底が広く開いているせいか、塗料の掃除をしやすのでしょう、なかなかタフです。ともかく、エアブラシの調子が、制作意欲にも、その完成度にも大きく影響します。

また、現在、「タイタンの戦い」に登場するメドゥーサの製作も続行中です。既に、色彩の基本設計が間違ったような気がしています・・・。 完成時には、ご披露いたします。

2009年9月23日 (水)

ウルヴァリン

Img 「X-MEN」のスピンオフ作品「ウルヴァリン」の評価に悩んでいます。

タイトルの「ウルヴァリン」とは、「X-MEN」に登場する不死身の超能力者のことです。原作がアメコミですが、向こうでは相当に人気のあるキャラクターだそうです。「X-MEN」の映画化第1作から、このキャラクターは、ヒュー・ジャックマンが演じています。

ヒュー・ジャックマンはこの作品によりブレイクし、いまや押しも押されぬ大スターです。そのせいか、この超合金の骨格と爪を持ち、不死身の肉体を持つ、二枚目の狼男のようなキャラクターに愛着を持っているようで、この映画のプロデューサーも努めているようです。それにしても、あの髭のせいでしょうか、とても、最もセクシーな男優という雰囲気はありませんし、これまでの数々のラブストーリーで主役を務めて来たとも思えません。特に、第一作のときは、とても、今のヒュー・ジャックマンの姿を想像できませんでした。(もっとも、欧米の受けとめと違うかもしれませんが・・・)

作品自体は、大作であり、結構、雰囲気も良かったのですが、観終わって、正直、面白かったのか、面白くなかったのか、よくわかりません。

もともと、大スター達が共演している本体の三部作も、奇想天外、というより馬鹿馬鹿しいような能力を持つ超能力者のお話であり、あんまり評価はしていないのです。現時点では、アメコミの映画化の最高傑作は、スパイーダーマン2だと信じています。しかし、今回の映画の手ごたえの無さをよく考えてみると、やはり、お話がぱっとしないのです。大掛かりなアクションシーンやキャラクターの設定は、それなりに面白いと思うのですが、ストーリーが良くありません。あれだけ大騒ぎして尻すぼみです。これでは、観客は2時間何していたんだと悩んでしまいます。

唯一、面白いと思ったのは、兄弟役が、かつての「ニューヨークの恋人」で共演した俳優さんですね。結局、プロデューサーの意見なのでしょうね。

2009年9月20日 (日)

カムイ外伝

Img 「カムイ外伝」は、21世紀の新しい痛快娯楽時代劇の幕を開けたといって良いほどの傑作です。これまでに見たことのない、CG技術と肉体演技が融合した独創的な殺陣と、これまで無かったこと自体が不思議な気がする、海と空と砂浜を生かした舞台設定など、意表をついた、ユニークな作品です。私のような時代劇ファンは、CG技術が飛躍的に進展する中、このような、純粋な時代劇が生まれることをどれだけ待ち望んだことでしょうか。(「どろろ」はファンタジーでした。)たけしの市やICHIを経て、やっと目にすることができました。

冒頭のカムイ子役の戦いシーンこそ、「少しワイヤーで役者が高く飛びすぎだなあ」などと批判的に観たりしていました。が、そのすぐ後、成人したカムイが抜け忍となり、追忍達と森の中で戦うシーンでは、その壮絶な戦闘と映像に舌を巻きました。久しぶりに映像に魅入られていました。生身の演技をCGによって補正し、誰も見たことのないような殺陣を創造しております。これまでも、同じように樹木の間を飛んだり、登ったり映画は、千葉・真田某などのアクショングループなどにより様々製作されていますが、全く次元が違います。ひとえに演出力の差なのでしょう。ともかく、原作の漫画に出て来るカムイの必殺技「飯綱落とし」や「変移抜刀霞斬り」などを見事に映像化しています。スローモーションによる手裏剣の飛来と見切り、枝から枝への超スピードの飛燕の跳躍、高度な撮影技術の粋が注ぎ込まれています。最近よくある彩度を落とした撮影方法ではない、総天然色の映像の美しさも特筆です。

また、海の映像も凄い。沖縄でロケしたことが江戸時代という過去の空気のリアル感を生み、波をCGで創造したことが、浮世絵のような江戸の海や波を作り出したような気がします。ともかく、その風景だけでも一見の価値があります。鮫もおるでよ。

そして、やはり、主演の松山ケンイチが良い。この人、本当にカメレオン俳優です。見事にハードなアクションを演じています。小雪もいいねえ。最近、この背の高い女優さんのファンになっています。 顔の造作などは私の好みではないのに不思議なものです。伊藤英明は、絶対悪役が似合っています。なかなかの存在感でした。

最後に、この作品で、監督の崔洋一を見直しました。この監督さんは、テレビなどで顔と名を売っていますが、なんか難しそうな作品が多く、恥ずかしながら、私は一度も見ていません。これからは、もっと理屈なしの痛快な娯楽作品をどんどん作って欲しいものです。

ともかく、「カムイ外伝」は、独創的で美しくも壮絶な新しい時代劇映画です。皆さん、是非ご覧ください。

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